最近ではオール電化を取り入れる住宅が増加しています。ガスを使わず全てを電気でまかなうオール電化住宅は非常に便利であり、さまざまなメリットを得ることができます。しかしながらどのような設備・住宅であってもメリットの裏にはデメリットがあります。このページでは、北海道のように寒い地域に住んでいる方にぜひ見て頂きたい情報を解説していきます。
オール電化の暖房では寒さをしのげないという声も聞こえます。ここではなぜオール電化の住宅では寒さをしのげないといわれてしまうのかを詳しく解説していきます。なぜ寒いのかの原因をしっかりと知っておく事により、寒さをしのぐためにすべきこと・選ぶべき家が見えて来るでしょう。
北海道の電力会社では、オール電化の住宅に向けたメニュー・プランを提供していることがあります。（現在は新規加入受付を行っていない可能性があります）こういった料金プランの場合、夕方など特定の時間帯において電気を供給しない「通電カット」と呼ばれる対応をされることがあります。指定時間帯で2時間程度の通電カットを行われる場合、その間は電気が使ませんので注意が必要です。オール電化はすべてを電力でまかなっていますので、電力供給が止まるということにより大きな影響を受けてしまいます。その間は暖房機器なども使えませんので「オール電化＝寒い」というようなイメージを持たれてしまっているのです。実際には断続的にオンオフを繰り返すような設定もできますので、適したプランと対応をじっくり検討しましょう。
オール電化の住宅が寒いと言われる原因のもう一つにボイラーの力不足が挙げられます。新しい設備であればある程度性能・機能も充実していることから暖かさを保ちながら光熱費が下がるというケースもなくはないですが、イニシャルコストが大きくかかってしまうというデメリットがあります。オール電化の家庭で使用されているボイラーは灯油ボイラーやガスボイラーに比べると暖める力が弱いうえに立ち上がるまでも遅いということがあり、より一層「オール電化＝寒い」というイメージに拍車がかかっています。
寒さをしのぐために使えるのは電気を使う暖房機器だけではありません。さまざまな工夫をすることで寒さを気にすることなく暮らすことができるかもしれません。特に電気代が気になる方は、これらの方法を複数組み合わせることによりエコな生活に一歩近づけるでしょう。
寒い時には厚手の服を着ることや暖かさを感じる下着などを身に着けることをおすすめします。最近では温熱効果の高い衣類も多く市場に出回っていますので、価格と満足度のバランスを考えながら準備してみてはいかがでしょうか。足首や手首を暖めることにより体感温度を高めるというのもおすすめです。
暖かいものを口にして身体を中から暖めるというのも有効です。温度として高いようなものも効果が期待できますが、しょうがなど身体を暖める効果があるような食べ物・飲み物を摂取することもおすすめです。一方でコーヒをはじめカフェインが多く含まれているものは身体を冷やしてしまうので注意しましょう。
灯油を入れてレバーを回すだけで点火する灯油ストーブや電気でオイルを暖めることにより、その放熱を利用する暖房器具のオイルヒーターなど、備え付けではない暖房器具をプラスで使用することもおすすめです。メンテナンスの手間や安全性などを考慮し、より適した暖房器具を選択するようにしましょう。
どんな住宅でもメリットの裏にはデメリットがありますが、オール電化住宅もまた同様です。暖かく暮らしたい場合には多くの電気代がかかったり別の設備を購入する費用がかかったりと様々な問題があるでしょう。電気代が気になる方は設計段階で断熱性の高い家にしてもらうことや、エネルギーの見直しを検討することもおすすめです。