冬の災害対策に検討したい蓄電池

寒い冬のシーズンに災害が発生してしまうと、暖かい空間・生活環境の確保が最重要課題となってしまいます。停電が発生すると暖房器具も使えなくなってしまうことから、生命に直結しかねない事態にもなりかねません。ここではそんな真冬の災害対策として検討できる蓄電池について紹介します。太陽光発電設備の設置と併せて検討したい設備ですので、ぜひチェックして下さい。

蓄電池を設置する時のポイント

蓄電池は何も考えずに購入・設置するのではなく、必要なポイントを押さえて設置することで効果を高められます。蓄電池は購入しようと思うと最低でも100万円以上はかかる設備である事から、せっかく導入するのであればしっかりと効果やメリットを得られるようにしておきましょう。

蓄電池は寒さに弱い?

蓄電池の設置基準には「使用できる周囲温度」が設けられており、メーカーが定めている下限温度の平均はマイナス10度といわれています。中には下限温度をマイナス20度に設定しているメーカーもありますが、下限温度を下回る環境に設置した場合、性能が十分に発揮されない事となります。低温時における蓄電池は内部抵抗が大きくなり起電力が下がってしまいます。容量が小さくなり正常な運転ができず、場合によっては動作を停止してしまうこともあるでしょう。そのため寒冷地で購入する際には下限温度も意識した蓄電池選びを行いましょう。

蓄電池設置のポイント

屋内設置型の蓄電池のうち、蓄電池とブレーカーをケーブルで接続するタイプを導入する場合、ケーブルの短い方を電気ロスの減らせるブレーカーそばに設置するようにしましょう。ブレーカー近くに設置することにより電圧上昇抑制リスクの低減が期待できます。電圧上昇抑制が発生した場合、電気事業法に抵触しない水準まで電圧が下がってしまうので充電ができなくなります。ほかにも設置個所の床が本体重量に耐えられる強度かどうか、蓄電池が熱を持って発火してしまわないよう密閉空間を避けるようにするなどさまざまなポイントを押さえておきましょう。

冬の北海道で蓄電池設置には工夫が必要

冬の北海道で蓄電池を設置する場合、さまざまな工夫を施す必要があります。たとえば先に紹介した周囲温度を維持するための工夫として蓄電池ケースの設置やヒーター・自動制御装置の設置などが挙げられ、これらの対応により性能を補完する効果が期待されます。また、オール電化の場合には停電時にすべての電気機器使用を賄うのが難しい可能性がありますので、暖房として活用することが可能な寒冷地仕様のエアコンを導入することもおすすめです。過去にはこういったエコ設備・寒冷地仕様設備の導入に際して電力会社からの補助・助成を受けられたケースもあるようですので、タイミングによってはお得に購入できるかもしれません。

まとめ

蓄電池は安い買い物ではありませんので、せっかく導入するなら最大の効果を得られるようにポイントを押さえておきましょう。特に寒い地域では災害発生時などの緊急事態にライフラインを維持できるかどうかは生死に関わる問題になるため、太陽光発電設備や蓄電池を導入することで備えておきたいところです。蓄電池は性能を発揮するために必要な設置環境が製品によって異なりますので、設置するエリアの気温や環境に適した蓄電池選びを行うようにしましょう。